冬の温泉を安全に楽しむには

今回は、以前正月休みに私が経験した温泉での事故を参考にしたものです。
年末・年始は、温泉旅行や入湯をされる機会が多くなりますので、冬の温泉を安全に楽しむための情報をレポートします。

温泉画像2

私のふるさとは大分です。
以前、帰省した時に家族で明礬温泉に入浴していた時のことです。

露天大浴場につかって正月を楽しんでいたところ、対面に座っている70歳前後の男性が突然沈み始めました。
最初は何が起こっているか理解できませんでしたが、「あ…これはいかん…」と、男性に近づき体を支えました。

男性は意識がない状態でしたので、義兄と二人で湯船から引き上げ、露天の石畳に寝かせて、温泉の係の人に連絡しました。
入浴中の何人かで更衣室まで運んで救急車の到着を待ちました。

その後、倒れた方がどうなったかわかりませんが、新聞・テレビでの報道はされませんでしたので、一命は取り留めたと思います。

心筋梗塞や脳卒中は冬の入浴中が多いそうです。
国民生活センターのデータでは、交通事故の死亡者より多い年間一万人が住宅内で発生する不慮の事故で亡くなるそうです。
そのうち60%が入浴に関連する事故になっています。

なるほどお風呂、温泉は気をつけないと恐ろしいということが以前の事故の目撃も含めて思いますね。

そこで、温泉入浴を安全に楽しむ作法を集めてみました。

 

年末年始温泉事始の注意事項

〈ポイント1〉なぜ温泉は家庭風呂より快適なのか?

①家庭風呂より浴槽が広く、体を十分に伸ばせることで、血液が流れやすくなり、関節の裏側まで湯が接することができ体が暖まりやすく、それが心地よい。

②温泉に行くという「転地効果」があり、今住んでいるところから遠隔地に行くことにより、心根は日常から非日常に変わりストレスが解消される。更に温浴効果が加算されるのでストレスが二倍返しで解消される。

③温泉には泉質効果があるので、うまく使い分けるとリフレッシュ効果や健康推進に繋がる。

以上が温泉探訪、入浴のメリットです。次は気をつけなくてはならないことをレポートしますね。

 

〈ポイント2〉冬の温泉・露天風呂を安全に楽しむためには

①温泉宿に泊まってご馳走をいただいた場合は、1時間は体を休める。

温泉宿でご馳走、更に露天風呂、雪見酒、命を縮めている入浴だそうです。
「え!!それが楽しいのに…」ごもっともですが、食後の血液は消化の為に消化器官に集中するそうです。
しかし、入浴すると血行がよくなるため、消化器官に血液が集まりにくくなり危険が高まります。

②飲酒後の入浴は絶対に避ける。

入浴では42度のお湯に10分つかると1キロメートル走ったのと同じカロリー消費になります。
飲酒して入浴すると10キロメートル程度走ったのと同等のダメージになるそうです。
また、飲酒により血管が広がった上に入浴で更に血管が広がり、心臓にもどる血流が少なくなる可能性があります。
飲酒後の入浴は絶対に避けたほうが良いようです。

③深夜、早朝での入浴は一人ではしない。

冬の露天風呂は気温も低く、万が一の時や、転倒した時などに探してくれる人がいないと危険です。
深夜、早朝の一人での入浴は避けたほうが良いでしょう。

④一日の入浴は三回までにとどめる。

入浴は先ほどの説明のように、1キロメートルから3キロメートルを走ったぐらい体力を使います。
せっかく来たのだからと何度も入浴すると体力を消耗し、車の運転に差し支える可能性もありますので、せいぜい三回までにとどめた方が良いようです。

⑤入浴時のお勧め作法は

・入浴前にコップ一杯のお水、またはスポーツ飲料を摂る
・湯船につかる前に十分すぎるぐらいかけ湯をおこなう
・38度から40度ぐらいの少しぬるめのお湯で、おでこが汗ばむ程度浸かる
・湯船では関節を曲げ伸ばししてリラックスする
・露天風呂には内湯で十分に体を温めてから入浴する
・入浴後もコップ一杯のお水、またはスポーツ飲料を摂る

 

一年間仕事に頑張り、年末年始の休暇を楽しみながら、新年の活力向上をはかる家族旅行や温泉入浴を楽しく素敵なものにするために、この情報が参考になれば幸いです。

またこの入浴作法は、ご家庭での入浴にも使えますのでご活用ください。
入浴前後の水分補給はぜひクリクラでお願いします。

 

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