タバコの害と禁煙の成功体験談

「わかっていてもやめられない・・・」

喫煙者のほとんどの人が実はタバコをやめたいと考えているそうです。しかし、ニコチンによる習慣性と禁断症状で志半ばでやめきれないようです。

実は筆者も禁煙を実行し、念願叶ってやめることが出来ました。今ではタバコが欲しくなることもなくなりました。

今回は、やめたいがやめられないタバコについてレポートします。

肺がんだけではない!タバコのリスク

タバコ

タバコを吸うと肺や喉頭が煙にさらされ、呼吸器(肺と気管支)のがんのリスクが高まることが良く知られています。

タバコの煙には「タール」など四千種類もの化学物質が含まれ、少なくとも六十種類の物質に発がん作用があるといわれます。

喫煙者は非喫煙者に比べて様々な病気のリスクが・・・

国立がんセンターのデータではタバコを吸わない人と、喫煙者の肺がんリスクは男性で4.5倍、女性で4.2倍の差があるそうです。(下図参照)

注目すべきは喫煙による有害物質が血液や体液を通じて、全身に運ばれ、胃がんや肝臓・腎臓がんなど、肺がん以外のリスクも確実に高まるようです。

さらに、タバコをやめられない物質である「ニコチン」は心臓や血管などを収縮させる急性作用を持っています。喫煙者はタバコを吸わない人に比べて、心筋梗塞などの虚血性心疾患のリスクが3~4倍、脳卒中のリスクが1.3~2倍に高まるようです。

最近の研究では糖尿病にも関係しているようで、喫煙者は糖尿病にもかかりやすいようです。糖尿病にかかりやすくなるリスクは男性で1.4倍、女性で3倍にもなります。

 

(図)喫煙によって上がる様々な病気のリスク
男性(倍率)病気等のリスク女性(倍率)
1.6倍10年以内の総死亡率1.9倍
1.6倍がん(全部位)1.5倍
4.5倍肺がん4.2倍
3.6倍心筋梗塞2.9倍
1.27倍脳卒中1.98倍
1.4倍糖尿病3.0倍

 

糖尿病は万病の巣といわれるくらい合併症のある病気ですが、先ほどの心筋梗塞などの心臓病や脳卒中のほか、失明や腎臓病にもなりやすい病気です。

ある面では、がんより怖い不治の病気(死ぬまで治らない病気)です。この要素が高くなるのは本当に怖いですね。

 

その他の様々なリスク

上表の病気以外にも、不妊症やうつ病による自殺、子供の中耳炎や喘息などは喫煙と受動喫煙によりリスクが高まるようです。

  • 親が喫煙者の場合、子供の中耳炎や虫歯に影響する
  • 慢性閉塞性肺疾患(患者の9%に喫煙歴)
  • 自殺1.3倍

禁煙を成功させるには~筆者の体験談~

筆者も禁煙を始めた頃は、朝食の後が特に辛かったですね。それと会社や仲間との飲み方は禁煙を妨げる機会でしたが、最近では良い思い出になりました。

きっかけは娘の一言

禁煙の最初のきっかけは娘からの「お父さんくさい・・・」の一言でした。

一発奮起して禁煙をスタートして、最初の壁は一週間後ぐらいでしょうか。

その時は「一週間ここまで頑張ってきたのだから・・・」と自分に言い聞かせて、水を飲んで頑張りました。

喫煙したくなったら水を飲む

水分補給

この、タバコが欲しい時に水(クリクラ)を飲む方法はすごく効果的でした。

それから時間は経ちましたが、今はまったくタバコが欲しくなくなりました。本当に不思議です。

色々な薬や方法がありますが、禁煙実行者として一番の方法は「自分を信じてここまで頑張ったのだから、もう少し頑張ろう」という自分の心の声を頼りに頑張り続けることでしょうか。

先輩の話が後押しに

入院

もう一つ、筆者がタバコをやめるに至った要因をお話しします。

親しくしている先輩が動脈がんで手術をしました。動脈がんは発作ではなく、健康診断で動脈がんが発見され、予防処置で胸の動脈を手術しました。

その時、執刀医より喫煙者か否かの問診があったそうです。先輩は喫煙者ですが、そう申し上げると執刀医は術後の集中治療室での処置が辛いが我慢するようにといわれたそうです。

手術はうまくいき、無事に動脈がんはバイパスを通すことが出来ましたが、それから、一週間は集中治療室でがん吸引機との格闘があったそうです。気丈で弱音を吐かない先輩ですが、がん吸引機の苦しさに、本当に奥様に「もう殺してくれ」と何度も泣きを入れたそうです。

 

後から聞いた話では、喫煙者は開胸手術後はがんがなかなか切れないそうです。それは肺が喫煙により、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫と慢性気管支炎)に少なからずなっている為に、開胸手術をするとそうなるそうです。

その先輩から、「今からでも遅くない。早くやめろ!」とアドバイスを受けたのも思い切ってやめる後押しになりました。

 

最後に、私が男性喫煙者を代表して(最近は女性の喫煙者も多いですが)、男は本当はやめたいと思っていると思います。

ご主人やパートナーのタバコをやめさせたいと考えていらっしゃる方は、男を口で攻撃するのではなく、褒めてその気にさせるのがコツだと思いました。私も娘の一言でタバコをやめられました。

読者の皆様で、もし喫煙者がいましたら、思い切ってチャレンジされませんか?

 

下記ページでも禁煙を成功させるポイントについてまとめていますのでぜひご参考にされてください。

今年こそは禁煙する!とお思いの方に

 

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