思わぬ大病!不整脈

病気

体の左側で常に一定の調子で収縮と拡張を繰り返し、体全体に血液を送り続ける心臓。

これが止まるととんでもないことになりますね。もっともその時は生死をさまよっているわけですが、その心臓の不具合の予知信号が「不整脈」です。

今回は不整脈の情報をお届けします。

不整脈とは

普段、心臓は一定のリズムで収縮と拡張を繰り返していますが、脈が速くなったり遅くなったり、不規則になったりすることを「不整脈」といいます。

この不整脈が全て深刻な状況になるかというとそうではなく、大事ではない場合の方が多いそうです。

心臓の脈のリズムは、心臓を流れる微弱な電気で制御されています。

何らかの理由で電気の伝わりが、乱れることにより不整脈が起こります。
そうすると、血液の流れが不規則になり、動悸、息切れ、胸の違和感、眩暈といった症状が起こり、ひどくなると倒れることもあります。

不整脈の種類

不整脈の原因は多岐にわたりますので、本当の分析は難しいのですが、ここでは不整脈の4つのパターンをレポートします。

心房細動型

日本人に一番多い不整脈のパターンです。
血液を送る役割の心室の働きを助ける心房が痙攣することにより発生します。
年齢的には60歳以上の方に多く発生するようです。

心房細動型不整脈になると、ポンプの役割の心室内に血液の淀みができやすくなり、血液の塊(血栓)ができる場合があります。それが原因での脳梗塞の発生は多いようです。

心室細動型

体に血液を送る心室が、痙攣することにより発生します。
体に血液を送れない状態になりますので、ほとんど心停止状態になります。

心筋梗塞や心臓弁膜症などの症例をもっている場合が多いようですが、急性心筋梗塞の初期症状であったりします。
大部分の人はこの不整脈になる前に他の症状で心臓病であることがわかると思います。

期外収縮型

自覚症状がない場合が多く、症状がでる場合は胸部不快感(喉元にグリンと浮き上がってくるような感覚)、極めて短い胸痛、動悸などが起こり、程度がひどい場合や連発した場合は更に眩暈や失神を起こす。

期外収縮の原因は、寝不足やその他のストレス、アルコール、カフェインの過剰摂取、疲労、加齢によるものが多いようです。

この期外収縮型不整脈より、心房細動型、心室細動型へ移行するケースが多いので、胸部不快感があり、心拍が不規則になったら早めの精密検査がオススメです。

洞不全症候群型

洞不全症候群型とは、心臓の調律を発する同房結節が原因で脈が遅くなる病気で、普段から心拍数が少ない人や、運動しても心拍数が上昇しないタイプの人や、高齢者にたまに発生するようです。

自己発見の仕方

動悸、息切れ、胸部不快感、脈が速くなったり遅くなったりしたときは、まず自分で脈を取ってみて症状を把握して、早めに専門医に相談するのがベストのようです。

筆者も何年か前に寝ているときに、胸が締め付けられるような、熱い鉛を呑んだ感覚で目覚め、自分で脈をとってみると脈が非常に速くなっていました。

後日、病院で精密検査をしましたが、心臓には異常はなくストレスが原因だろうということでした。やはり、心臓は怖いですよね。

予防について

ウォーキング

 

不整脈は、糖尿病や高血圧症という基礎疾患を抱えると発症リスクが高まる為、ウォーキングなどの有酸素運動と栄養バランスの摂れた食事を摂るように心掛けると良いそうです。

米国の調査では、メタボリック症候群の人は、心房細動になりやすいという事が認証されたので、肥満にならないように食事と運動、ストレス管理に気をつけることが大切です。

 

不整脈が見つかったといっても、すぐに心筋梗塞や狭心症になるわけではありませんので、専門医に相談をして生活改善することでほとんど問題がないのが実態のようです。

今回は夏場に発症率が上がるといわれる不整脈についてレポートしました。

 

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